幸兵衛滝を有する立又渓谷は、椈森(標高1,016m)の佐渡湿原を源流域とする西麓の縁に屏風上に発達した標高差300mの渓谷です。 駐車場から歩くこと約10分、柱状節理を下る落差38mの一ノ滝が現れます。 その滝を迂回し約30分歩くと落差20mの二ノ滝があり、そこからさらにブナ林斜面を約20分登ると幸兵衛滝の展望台に到着。渓谷最大の滝である落差108mの幸兵衛滝が姿を見せます。 二ノ滝から幸兵衛滝までは九十九折りで急登につぐ急登ですが、登り切った先に待っている幸兵衛滝の姿を見れば、疲れが吹き飛ぶこと間違いなしです。
中ノ又渓谷は、8kmにわたって奥阿仁の最深部を形成する渓谷で、「安の滝」は中ノ又渓谷上流部に位置します。 落差90mの滝は、阿仁地区を代表する秀麗な2段構造の滝で、険しい岸壁に懸かる白いすだれ状の滝の流れが周辺の新緑や紅葉に映え、訪れる人に感動を与えてくれます。 「安の滝」には、ヤスと久太郎という男女の悲恋物語が伝えられています。 二人の相手を思う強い気持ちは後世に語り継がれ、この滝に来ると恋が叶えられると言われています。 今でも月夜にはヤスが荘厳な景色を背景に、黒髪をすいている姿を見ることがあるそうです。
大館市田代地域、十ノ瀬山の麓にある藤園「十ノ瀬藤の郷(とのせ ふじのさと)」。20アールほどの敷地に立ち並ぶ約80本の藤の木は、毎年5月の数日間だけ鮮やかな花を咲かせます。白、紫、ピンクの3色の花々は、新緑の山々とのコントラストが美しく、満開の園内は甘い香りでいっぱい。藤園を囲む水田が水鏡となって映し出す、幻想的な光景も人気です。 藤園を彩る木のほとんどが、藤棚ではなく一本仕立て。亡くなったお父様から藤園を受け継いだ津島嘉弘さんが、年間を通して手作業で剪定しています。1本ごとに特徴があり、中には接ぎ木によって2色の花を咲かせる珍しい木も見られます。 2023年からはフォトコンテストも開催。優秀作品は翌年のフォトブックに掲載されます。 個人が所有する敷地のため、入園できるのは開園期間中のみ。 公式ホームページで開園情報をお確かめの上、ご来園ください。
田代岳は標高1,178mの休火山で白神山地に属します。 9合目付近では高層湿原が形成され120個以上の池塘(ちとう)が散在し、多くの高山植物が咲き誇ることから「雲上のアラスカ庭園」と呼ばれ、多くの登山客に親しまれています。 毎年7月の半夏至には池塘を「神の田」に見立てて「作占い」が行われます。
秋田北部に遅い雪解けが訪れる頃、森の中でひっそりと鮮やかな花たちが咲き始めます。 一般の花々よりも一足早く咲き始めることからスプリングエフェメラル(春の妖精)とも呼ばれ、時として群生するのが特徴です。 大仙市八津で一面に咲くカタクリは有名ですが、北秋田の森吉山のふもとや大館の鳳凰山・岩神貯水池では気軽なトレッキングで色々な花が群生するのが見られます。 例年4月の初旬から咲き始め、5月連休明けが見頃です。 体験動画 https://www.youtube.com/watch?v=mC9V9FXdWv0
1904年に建築された「旧小坂鉱山工作課原動室」(電気室)を移築・復元したもので、2015年にカフェとしてオープンしました。 柱が木造で壁面に煉瓦が施されている貴重な木骨煉瓦造の建物です。 店内は広々としたシックな内装になっており、ご家族連れにはお子様用の椅子も準備しています。 天気がいい日は広々としたオープンデッキを利用して、焼きたてのパンやワッフル、ケーキなどを召し上がることもできます。 小坂町特産のアカシア蜂蜜を有機栽培珈琲に入れたり、ソフトクリームにかけたりして味わうこともできます。
昭和6年(1931年)、小坂鉱山の協力を得た「聖心愛子会」が鉱山従業員の子どもたちの保育を目的として設置した幼児教育施設です。 最初は銀山町にあった古い建物を改造して開設しましたが、昭和7年に待望の新園舎が建設され、それが現在の「天使館」となっています。 木造平屋建てで、キリスト教に基づいた保育園にふさわしく西洋風の外観をしています。 下見板張りの外壁、縦長の上げ下げ窓、屋根の上の棟飾等、小坂鉱山事務所や康楽館にも負けないデザインが特徴的です。 内部はマリア園の歴史を伝える園長室のほか、多目的ホールが設けられています。
明治38年に創建された「小坂鉱山事務所」。 日本一の大鉱山のシンボルとして建設された豪壮華麗な建築美は、小坂鉱山の当時の繁栄を物語ります。 すべて天然秋田杉造りとされる木造3階建て、ルネッサンス風の明治を代表するオフィスビルです。 玄関ホールの3階まで吹き抜けのらせん階段は、見事な曲線美を描き、建築的にも高く評価されています。 館内には建築に関わる記録展示や小坂町の歴史遺産の紹介、周辺観光案内などがあるほか、小坂町ならではの特産品を買うこともできます。
小坂鉱山の厚生施設として1910年に誕生した国重要文化財。 外観はモダンな洋風、内部は純和風で伝統的な歌舞伎小屋の仕掛けを備える和洋折衷の珍しい建築様式が特徴。 一世紀を超えて今もなお現役の芝居小屋として常打芝居や豪華舞踊ショーが見られます。 開演前や終演後にガイドが館内の歴史や舞台装置などをご案内します。 回り舞台など昔ながらの舞台の仕掛けや歌舞伎役者のサインが残る楽屋は必見です。 【VRで施設巡り】 https://tours.3dplusone.jp/tour/kourakukan
マタギの魂「又鬼山刀」。 自身もマタギであったナガサ鍛冶三代目西根稔氏の作業場が、故人が生前使用していたままの姿で保存され、見学する事もできます。 現在、奥様の誠子さんが大切に管理しており、又鬼山刀の説明はもちろん、又鬼でもありナガサ鍛冶でもあった稔さんの貴重なお話を聞かせてくれます。 販売もしており購入する事も出来ますが、まずはマタギの魂に触れに、優しい誠子さんの笑顔に会いにいらして下さい。