2024.04.26
インフォメーション
秋田犬ツーリズムは、秋田犬が抱えるさまざまな課題の解決を目的に活動する保護団体「ONE FOR AKITA(ワンフォーアキタ)」と連携して国内外から広く寄付を募り、秋田犬を通じた地域発展に役立てています。
2024年4月15日、大館市観光交流施設 秋田犬の里にて、寄付金の一部で購入した犬用ペットフードの贈呈式が行われました。
贈呈されたペットフードは、比内地鶏を用いた商品の開発と販売、店舗展開等を行う株式会社秋田比内やが製造した「比内地鶏 やわらかシリーズ」。一昨年から同社が開発を進め、イベントを中心に販売しています。
式には、秋田比内やの武藤幸美社長が登壇。
「形が崩れてしまったものや、賞味期限が迫っているものなど、品質に問題はないけれど食品ロスにつながりかねない比内地鶏を活用し、何度も試作を重ねて開発した。病気や夏バテで食欲がない時でも食べてくれると好評なので、栄養補助食品として活用してもらえれば」と語り、ふるさわおんせん、秋田犬保存会、秋田犬の里展示者の3者へ手渡しで贈呈しました。
秋田犬ツーリズムの吉原秀吉会長は、「渋谷で行われたハチ公の慰霊祭に参加した際にも、秋田犬の絶大な人気を目の当たりにした。この人気を生かして、更なる地域活性化に力を入れていきたい」と語りました。
また、秋田犬の里の館長を務める佐藤和浩氏は、「秋田犬の里に来て6年目になるが、秋田犬の人気を改めて実感するとともに、まだまだポテンシャルがあると感じている。今回のように、秋田犬を活用してこの地域を元気にしようとがんばっている各団体が協力して、新しいことを生み出し、来た人が元気になれるような場所にしていきたい」と語っていました。
贈呈式の後は、気持ちのよい晴天の下で、ワンちゃんお待ちかねのごはんタイムです。
今回用意されたペットフードは、「砂肝・レバー」「きんかん・らんかん」の2種。飼い主たちが封を切ると、比内地鶏の美味しそうな匂いに反応したワンちゃんたちが、期待のまなざしを向けてきます。
武藤社長と暮らしている杏子(あんず)ちゃん。商品開発中から試食に協力してきた、陰の立役者です。
武藤社長が「パッケージを開けるとすぐに走ってくるんです」と話す通り、大好物を前にご機嫌の様子。特に、ふわふわ食感の「きんかん・らんかん」がお気に入りだそうです。
いつも秋田犬展示室でお客さんたちを癒している、月花(るか)ちゃんと煉翠(れんすい)くん。
食いしん坊の陸奥(むつ)くんもお気に召したようです。
秋田犬保存会の人気者、銀(ぎん)ちゃんとくろべえくんも、おいしいごはんに夢中です。
ふるさわおんせんの看板娘、温(はる)ちゃんと華(はな)ちゃんも、あっという間にペロリ。銀のお皿が、まるで洗ったかのようにピカピカです。
「原材料は比内地鶏と水だけの完全無添加。比内地鶏の味が濃厚で、ワンちゃんだけでなく、人間が食べても本当においしいですよ」と、完成度に自信を見せる武藤社長。ピクニックに持って行って分け合ったり、オリーブオイルと塩を足して人間用のおつまみにしたりと、家族で同じごはんを楽しむことができるのも嬉しいですね。
ふるさわおんせんの小林薫社長は、「ワンちゃんにとって重要なのは香りなんです。レトルトパウチの商品にはそれぞれのにおいがあるけれど、これはパッケージを開けた時の香りがとてもよく、この子たちの食いつきが全く違います」と絶賛。
比内地鶏のうまみがぎゅっと詰まったごちそうに、ワンちゃんも飼い主も大満足でした。
皆様からいただいた寄付金は、今後も秋田犬を活用した地域活性化の還元のために役立てていきます。