酒こし舞
豊かな自然と独自の文化に恵まれた大館市粕田で、山内俊隆さん・トシさん夫妻が営む、ユーモアたっぷりの農家民宿「酒こし舞(さけこしまい)」。農業や山菜採り、薪割り、漬物作り、わら細工、書道、雪中かんじき体験など、季節に合わせたさまざまな体験を楽しみながら、日本・秋田の農村文化に深く親しむことができます。
宿に着いたら、まずはどんな風に過ごすかを山内さん夫妻と宿泊客が一緒に決めるのが、酒こし舞のスタイル。多彩な体験プランの中から、自分だけの楽しみかたを考えます。
夕飯は、本場のきりたんぽ鍋と味噌つけたんぽを一緒に作ります。地元の食材がたっぷり入ったおいしい郷土料理を思いっきり堪能した後は、大人気のパフォーマンスタイム。山内さんたちが、この地域に伝わる民舞や、ギター・篠笛などの演奏を披露してくれます。宿泊客も一緒になって盛り上がる様子は、海外のSNSでも広く注目を集めており、台湾や欧州など世界中から多くの宿泊客が訪れています。
石垣の塀には、これまで訪れた宿泊客たちによる絵やメッセージがズラリ。宿泊時にはぜひ、記念に想いを残していってくださいね。
<体験の例>
★春…田植え/山菜取り/ぶどうの透引作業/畑の畦・耕起作業/鍬の使い方指導
★夏…野菜収穫&料理(スイカ・トマト・ナスなど)/田んぼでトラクター運転体験
★秋…ぶどうの収穫/稲刈り/野菜収穫/大根漬物作り/藁細工
★冬…ぶどうの剪定/まき割り/カンジキ体験
了月舎農園 INN&ACTIVITY
北秋田市阿仁小様集落にある「了月舎(りょうげつしゃ)農園 INN&ACTIVITY」は、奥山での暮らしと自然、マタギの文化を体験を通じて深く知ることができる農家民泊です。マタギ文化に憧れて阿仁に移住し、マタギとして活動しながら農園を営んでいる木村望さんが、妻の張了了さんと一緒に始めました。
宿泊だけでなく地域の魅力を体験してもらうことを重視しており、木村さんが経営する農園での農業体験や、四季美湖(森吉山ダム)でのSUP・カヤック、大自然の中でのテントサウナなど、さまざまなアクティビティを宿泊者に提供。また、マタギ文化や動物、狩猟など、現役のマタギならではの話もじっくり聞くことができます。
建物は築120年の古民家をリノベーション。新設のシャワールームを備えるほか、近隣の温泉施設も案内してくれます。田んぼと川に囲まれた静かな農村地域で、渓谷のせせらぎをBGMに里山の自然を思いっきり満喫したい方にオススメです。
秋田犬の里
JR大館駅近くに2019年5月グランドオープンした「秋田犬の里」。
大館生まれの忠犬ハチ公が飼い主を待ち続けた大正時代の渋谷駅をモデルとして建てられた大館市の新しい観光交流施設です。
秋田犬のことを楽しく勉強できる秋田犬ミュージアムや可愛い秋田犬に会える秋田犬展示室、その他にも秋田犬関連グッズや名産品が買えるお土産コーナーもあり、秋田犬好きにはたまらない場所です。
敷地内には、旧東急電鉄株式会社(現:東急株式会社)が1954年から1986年までの間、運用していた鉄道車両「東急5000系」通称:青ガエルが展示されており、車内の見学もすることができます。(冬の間は冬眠するため見学不可)
他にも、旧小坂鉄道の廃線を活用した手こぎトロッコ体験(土日祝日)、小坂鉱山で採掘された鉱石等の貨物や、旅客輸送も行っていた小坂鉄道の歴史を展示するレールパークなど見どころたくさん!
市内の観光に便利なレンタサイクルの受付も施設内で行っています。
秋田犬会館
世界中の秋田犬に関する犬籍の登録及び血統書の発行や種の保存のための展覧会等の開催を行っている秋田犬保存会の本部事務局が入る建物。
1階では平日に保存会会員の飼い犬である秋田犬に出会うことができ、保存会公式のオリジナルグッズのショッピングも楽しめます。(秋田犬の体調により会えない可能性もございます)
2階では1923年に大館市で産まれた忠犬ハチ公に関する資料の展示や犬関連の漫画や書籍を楽しめるスペースがあり、3階では秋田犬の歴史から生態系まで詳しく紹介する資料などが展示されています。
会館前には大館市で生まれた忠犬ハチ公の銅像「望郷のハチ公像」があります。
像は生まれ故郷の大館市大子内の方向を向いています。
鳥潟会館
300年余りの歴史を持つ鳥潟家のお屋敷であった鳥潟会館。
いたるところに鞍馬石を使った、趣のある京風回遊式庭園や萱葺き屋根の茶室が見どころです。 館内には貴重な資料、数百点が展示されています。
庭園は四季折々の姿を見せるため、訪問者を飽きさせることはありません。
春はツツジの繚乱、夏は力強い蝉しぐれ、秋は燃え盛る紅葉、冬は白銀の世界が皆様をお待ちしております。
ほっと一息つける心落ち着く空間がここにあります。
桜櫓館
大館市、市政施行前の最後の町長を務めた桜場文蔵氏の私邸であった桜櫓館。大館旧市街地が度重なる大火に見舞われながらも奇跡的に残る、市街地では数少ない昭和初期の本格木造建築として貴重な存在です。
桜櫓館という名称は、旧大館城の跡地である桂城公園が桜の名所であることと、桜場邸から文字を取った「桜」。そして2階の屋根に突き抜けるように設けられた展望台の「櫓」。この2つを合わせて命名されました。
建築の特徴としては、2階の屋根に突き出るように四方にガラス窓を配した展望台を作ったことにあります。また、随所にこだわりの見える建具の素晴らしさも高い評価を得ています。
これまで貸館や観光見学に活用されてきましたが、2024年度からは『開かれた有形文化財』として、新たな価値を付加し、さらなる利活用を目指す取り組みがスタート。その一環としてオープンした桜櫓館カフェは、厳選したシングルオリジンコーヒーが味わえるコーヒースタンドと、勉強や仕事をしながらゆっくり過ごせるドリンクバーを備えており、市民が気軽に利用できる居場所となりました。
行政の施設を民間のアイデアで有効活用したリノベーションの事例としても注目されており、年間を通して定期的にワークショップなどのイベントを開催しています。桜櫓館の運営や仲間作りに興味・関心のある方は、ぜひご参加ください。
錦神社・西木戸神社
大館市には奥州藤原氏四代泰衡を祀る錦神社と、その夫人を祀る西木戸神社があります。
頼朝の追撃を逃れ比内郡まで来たものの無念の死を遂げた泰衡。泰衡の無事だけを信じ後を追ってきたが泰衡の死を知り自害した夫人。
そんな二人を里の人たちはそれぞれ手厚く葬り、800年以上たった今でも大切に祀られています。
【錦神社】
奥州藤原氏四代泰衡終焉の地
藤原泰衡は、源頼朝の大軍に追撃され平泉にとどまることもできず、居館に火を放ち家臣河田次郎を頼りに比内の地へと逃れました。しかし河田次郎の裏切りにあい攻め殺されてしまいます。
里の人たちは泰衡を哀れみ、首のない遺体を錦の直垂(ひたたれ)に大事に包んで埋葬しました。このお墓は「にしき様」と呼ばれていましたが、今では錦神社として大切に祀られています。
平成29年4月には、泰衡の首桶から見つかった蓮の種より開花した「中尊寺ハス」の株を平泉より譲り受けて植栽し、地域の方たちが大切に育てています。
【西木戸神社】
泰衡夫人を祭神とする神社
泰衡夫人は、家臣の河田次郎を頼って逃れてきた泰衡を追って、下僕の由兵衛と共に五輪台まで辿り着きましたが、すでに泰衡は河田次郎に討たれたと知り、嘆き悲しんだ末、3人の子を道連れに自害して果てました。
由兵衛は夫人たちの遺骸を手厚く葬り、法師となって霊を弔い、全てが終わると夫人を祀った堂域の向かい側にある丘で自刃しました。
里人たちはこれを哀れに思い、夫人のために五輪の塔を建てて手厚く祀ったのが西木戸神社の始まりと言われています。ちなみに西木戸神社は、夫泰衡が祀られている錦神社の方向に向いて建てられています。
老犬神社
大館市葛原地区にはマタギの「定六」と猟犬「シロ」の悲話が伝えられており、忠犬「シロ」が祀られている神社が老犬神社です。
獲物を追いかけることに夢中になり領内を越えて狩猟をして捕らえられた「定六」を助けるため、「シロ」は「狩猟免状」を取りに十幾里も離れた家まで雪のなか何度も往復しますが、間に合わず「定六」は処刑されてしまいます。
その後、「シロ」は、食をとらず定六のあとを追うように亡くなり、それを悼んだ村人が、神社を建てて「シロ」を祀りました。
この老犬神社には、物語に登場する「狩猟免状」などが今も残されています。
より詳しいお話しは、大館市のHPに掲載されています。https://www.city.odate.lg.jp/city/kankou/highlight/shrine/rouken
全国的にも珍しい犬を祭る神社ということで、ペットを飼っているかたや飼っていたかたが参拝に訪れるスポットです。
大太鼓の館
大太鼓の展示場となる中央ホールに足を踏み入れると、ずらりと並んだ大太鼓の威容が目に飛び込んできます。
現在展示されている大太鼓は、ギネス世界一に登録されたものも含め直径2mを越えるものだけでも6基あります。
最も大きなものは上町のもので直径3.8m、重さが3.5tもあります。世界40か国から集められた140個あまりの太鼓も展示され、実際に叩いて体験できるのものもたくさんあります。
約700年前から続くと伝えられる「綴子大太鼓祭り」(7月14日、15日開催)は大太鼓の館からしゅっぱつするのでこれも必見です。
長い歴史を持つ大太鼓祭りや展示品を紹介する音声ガイドも導入。
スマートフォンがあれば日本語だけでなく英語や中国語での解説を聞くことが出来ます。
また、文字でも表示できるので耳の不自由な人でも気軽に大太鼓の館の展示について知ることが出来ます。
マタギ資料館
「マタギ」とは古来より山深く分け入って熊などの狩猟を生業にしていた人のことを言います。特に秋田県阿仁地方は「マタギ」発祥の地といわれており、「マタギの里」として全国的にも有名です。
打当温泉マタギの湯に併設されている「マタギ資料館」は、マタギの装束や狩猟道具が多数展示されており、学術的にも地域文化を知るためにもたいへん興味深い見学施設になっております。
また、阿仁周辺に棲む動物の剥製なども展示されており、生態系を知ることもできます。
興味深いマタギの文化を紹介する音声ガイドも導入。
スマートフォンがあれば日本語だけでなく英語や中国語での解説を聞くことが出来ます。
また、文字でも表示できるので耳の不自由な人でも安心してマタギ文化を知ることが出来ます。