北鹿の日本酒
北鹿は大館市の中心部有浦に居を構える酒造会社です。昔から米どころ酒どころとして知られていた秋田県でもなじみ深い日本酒です。 北鹿は日本酒メーカーとしては決して大きくはありませんが、様々なことに挑戦し続けている酒蔵です。
その一つが「雪中貯蔵」。
冬の初めに仕込んだお酒を十和田湖まで運び、深い雪の中に貯蔵、熟成させます。
雪の中は気温と湿度が一定で、日本酒の熟成には最適の環境。酵母が生きた生酒のまま初春まで熟成さ、まろやかな味に仕上がります。
他にも日本酒の技術の最高峰、大吟醸酒を沢山の人に味わって楽しんでもらいたいとの思いから、試行錯誤の末生み出された「大吟醸北秋田」はリーズナブルな価格設定と相まって、日本で一番売れている大吟醸酒でもあります。
新鮮なフルーツを思わせる豊かな吟醸香と爽やかで透明感のある味わいを1000円以下で味わえるのは北鹿の努力の結晶とも言えます。
秋田犬の里とコラボしたお酒や他にも様々なラインナップのある北鹿の日本酒。
大館の地酒として是非とも味わってみてください。
中山梨
秋田県の北部に位置する大館市中山地区。
そこで採れた梨の総称を「中山梨」、地元では「北限の梨」とも呼びます。
この地区では気温の寒暖差が大きいため水分が多く甘みが凝縮した梨が栽培できます。
中山梨は明治時代に栽培が始まり、100年以上の歴史を持ちます。
品評会などでも高い評価を受けており、良質な梨と認められています。
花善
駅弁コンテスト「駅弁味の陣」で優勝し、「駅弁大将軍」となった花善の鶏めし。
戦後からずっと地元の人々に愛されている定番商品です。
数々の駅弁の賞を受賞しています。 柔らかい鶏肉と醤油、 ゴボウの風味が特徴です。
外出先でお弁当を食べたい人に人気です。
テイクアウト用のお弁当は、冷めてもおいしく食べられるように工夫されています。
おいしさを最大限に引き出すために、その日の気温や湿度に合わせて作られています。
本場大館きりたんぽ
「きりたんぽ」の発祥は大館・北鹿地方で、その昔、炭焼きや秋田杉の伐採のため山籠りした祖先たちが山小屋で残ったご飯を練ってトリ鍋に入れたり、味噌を塗って食べたのが始まりと伝えられています。
秋田名物として全国に知られていますが本場といえるのが大館市です。
大館では、ごく普通の家庭料理として受け継がれ、おふくろの味となっており、一年を通じて各家庭で出されています。
本場ならではの味をご堪能ください。
天然アユ
深山に囲まれた秋田北部は山から染み出した清らかな水が集まった川が流れます。この清流が育むのが天然のアユです。
きれいな水にしか生えない苔を食んで育ったアユは爽やかな香りが立ち上ります。
晩秋の産卵時期の直前にはびっくりするほど大きく育つのが秋田北部のアユの特徴。
阿仁川や米代川はこのアユを求めて全国からアユ釣りファンが集まる、隠れた太公望のメッカでもあるのです。
大きなアユが採れる頃、大館では大鮎の里ふるさとまつりも開かれます。
各イベントや料理屋で塩焼きが食べられるほか、お土産物として甘露煮もおすすめです。
とんぶり
畑のキャビアに例えられるとんぶりはホウキギ(ホウキグサとも)の実を丁寧に処理して食べられるようになります。
ホウキグサはその名の通りホウキの材料になる植物。
乾燥させたものを束ねてホウキを作ります。秋になると小さな実がたくさん付く。
これを食べられるように加工するようになったのは大館の比内地方が始まりとされ、今でも名産地として知られています。
プチプチとした食感はまさに魚の卵のよう。
名前の由来も唐(中国)から来たブリコ(ハタハタの卵)の「トウブリコ」であるとされています。
食物繊維と抗酸化物質が豊富な健康食として人気のとんぶりはとろろとの相性がばっちりです。是非とも本場で味わってください。
河田氷や
大館市にある老舗かき氷やさん。一年中営業しており、氷はこだわりの純氷を使っています。
純氷とは氷中の空気を除きながら、長時間かけて出来た氷です。
氷を微振動で対流させることで水中の空気や雑菌などの不純物が48時間で放出されます。
この48時間の間、一定の低温(-12℃)で、少しづつ、ゆっくり凍らせて出来た氷です。空気を含まず、密度が高いため飲み物や食品の味を変えない上に、溶けにくいという利点が特徴です。
この純氷でできたかき氷は絶品で、シンプルなフルーツシロップから練乳、抹茶金時などの和風シロップまで様々な味が楽しめます。
根曲がり竹
正式名所「イネ科タケ亜科ササ属チシマザサ」。
地方によっては姫竹や月山竹とも呼ばれ古くから山菜として親しまれてきました。
大館市田代エリアでは白神山系標高1178メートルの田代岳がそびえ、その山の斜面に群生するタケノコは、根元から曲がって生えるため、地元では「根曲がり竹」と呼ばれています。
雪深い場所で生育するため水分を多く吸収し、一般的なタケノコよりも柔らかく甘みがあるのが特徴です。
また、香り豊かでエグミが少ないため、そのまま料理して食べることができます。
十ノ瀬 藤の郷
大館市田代地域、十ノ瀬山の麓にある藤園「十ノ瀬藤の郷(とのせ ふじのさと)」。20アールほどの敷地に立ち並ぶ約80本の藤の木は、毎年5月の数日間だけ鮮やかな花を咲かせます。白、紫、ピンクの3色の花々は、新緑の山々とのコントラストが美しく、満開の園内は甘い香りでいっぱい。藤園を囲む水田が水鏡となって映し出す、幻想的な光景も人気です。
藤園を彩る木のほとんどが、藤棚ではなく一本仕立て。亡くなったお父様から藤園を受け継いだ津島嘉弘さんが、年間を通して手作業で剪定しています。1本ごとに特徴があり、中には接ぎ木によって2色の花を咲かせる珍しい木も見られます。
2023年からはフォトコンテストも開催。優秀作品は翌年のフォトブックに掲載されます。
個人が所有する敷地のため、入園できるのは開園期間中のみ。
公式ホームページで開園情報をお確かめの上、ご来園ください。
田代岳高層湿原トレッキング
田代岳は標高1,178mの休火山で白神山地に属します。
9合目付近では高層湿原が形成され120個以上の池塘(ちとう)が散在し、多くの高山植物が咲き誇ることから「雲上のアラスカ庭園」と呼ばれ、多くの登山客に親しまれています。
毎年7月の半夏至には池塘を「神の田」に見立てて「作占い」が行われます。