静かな山あいにひっそりと咲く希少なラン科植物
大正8年(1919年)、木下友三郎氏が上小阿仁村で発見され、植物学者の牧野富太郎博士によって、「コアニチドリ」と名付けられたラン科の多年草です。
名前の由来は、小阿仁川流域で発見されたことにちなんでおり、上小阿仁村の花にも指定され、地域を象徴する花として大切にされています。
草丈は10~20cmほどと小さく、初夏から夏(6~7月頃)にかけて、白や淡いピンクの可憐な花を数輪咲かせます。花の大きさはわずか数ミリほどですが、よく見ると繊細な形と美しい模様が広がり、その姿はまるで森に舞う小さな蝶のよう。
主に湿り気のある岩場や高山の草地などに生育し、限られた環境でしか見ることができません。暑さに弱いため北日本を中心に分布していますが、個体数は非常に少なく、環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定される貴重な植物です。
豊かな自然環境の中でこのコアニチドリに出会えることがありますが、その美しさを未来へ残すためにも、採取や踏み荒らしを避け、静かに観賞することが大切です。
初夏の奥秋田を訪れた際は、森の中にひっそりと咲く小さな命に目を向けてみてください。コアニチドリとの出会いは、ここでしか味わえない特別な自然体験となるでしょう。
また、道の駅かみこあにでは、人の手で大切に育てられたコアニチドリを購入することができます。販売期間は、花をつける前の5月下旬頃から6月中旬頃まで。
問い合わせ先
【住所】道の駅かみこあに:秋田県北秋田郡上小阿仁村小沢田字向川原66-1
【電話番号】0186-77-3238
【販売時期】5月下旬から6月中旬頃まで
【花の時期】6月中旬頃から
【ホームページ】https://michinoeki-kamikoani.jp/wildgrasses/