昭和初期の本格木造建築物でカフェを楽しむ
大館市、市政施行前の最後の町長を務めた桜場文蔵氏の私邸であった桜櫓館。大館旧市街地が度重なる大火に見舞われながらも奇跡的に残る、市街地では数少ない昭和初期の本格木造建築として貴重な存在です。
桜櫓館という名称は、旧大館城の跡地である桂城公園が桜の名所であることと、桜場邸から文字を取った「桜」。そして2階の屋根に突き抜けるように設けられた展望台の「櫓」。この2つを合わせて命名されました。
建築の特徴としては、2階の屋根に突き出るように四方にガラス窓を配した展望台を作ったことにあります。また、随所にこだわりの見える建具の素晴らしさも高い評価を得ています。
これまで貸館や観光見学に活用されてきましたが、2024年度からは『開かれた有形文化財』として、新たな価値を付加し、さらなる利活用を目指す取り組みがスタート。その一環としてオープンした桜櫓館カフェは、厳選したシングルオリジンコーヒーが味わえるコーヒースタンドと、勉強や仕事をしながらゆっくり過ごせるドリンクバーを備えており、市民が気軽に利用できる居場所となりました。
行政の施設を民間のアイデアで有効活用したリノベーションの事例としても注目されており、年間を通して定期的にワークショップなどのイベントを開催しています。桜櫓館の運営や仲間作りに興味・関心のある方は、ぜひご参加ください。
【住所】秋田県大館市中城13-3
【TEL】0186-42-0319
【開館時間】10:00~17:00(11月~3月は10:00~16:00)
※ドリンクバー・コーヒースタンド・えんがわショップの営業時間…12:00〜16:00(11月~3月は12:00~15:00)
【休館日】月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
※見学無料
※貸館予約は大館市 建設部 まちづくり課 歴史まちづくり係(TEL:0186-43-7135)への申請が必要です。
【ホームページ】 https://orokan.site/
【Instagram】 https://www.instagram.com/orokan1933/
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