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2026.03.11

【カフェめぐり】葡萄の樹(北秋田市)

常連客に愛される、あたたかな昭和レトロの喫茶店

JR鷹ノ巣駅近くの住宅街にある「レストラン 葡萄の樹」は、昭和レトロの面影を色濃く残す喫茶店。店内には使い込まれたカウンター、重厚感のあるテーブルや椅子が並び、昭和歌謡が静かに流れています。1988年に創業し、この場所へ移って約30年。カウンター席では常連客の楽しげな会話が弾み、長年地元の人に愛されてきた空気が伝わってきます。

最初に食べたお客の名前をメニュー名にしたという「かっちゃん丼」や、目玉焼きがのった「カルボナーラ」など気になる品が並ぶ中、この日は「とうふハンバーグ定食」を注文。ころんと丸みのあるハンバーグは、箸を入れるとほろりとほどけるやわらかさで、コクのあるデミソースがやさしい味を引き立てます。ごはんと味噌汁に加え、卵焼きなどの小鉢が付くのも嬉しいポイントです。

ユニークな名前が並ぶメニュー表も、この店の楽しみのひとつです。たとえば「ペンギン」というドリンクは、コーラと牛乳、メロンシロップというユニークな組み合わせですが、これが不思議とクセになる味わい。グラスの縁には愛らしい動物の氷が引っかけられていて、思わず写真に収めたくなります。

「縄文パフェ」は北秋田市の世界遺産・伊勢堂岱遺跡にちなんだスイーツ。ホイップとアイスが環状列石のように並び、食感が楽しいパフとクルミ、“笑う岩偶”をかたどったゼリーがちょこんとのっています。スプーンを入れると下層からフルーツが現れ、まるで遺跡の発掘体験のようなワクワク感。縄文シリーズはほかにも厚焼きホットケーキや縄文クレープがあり、こちらも気になるところです。

食後には店主自慢の自家焙煎コーヒーを。好みに合わせて深煎り・浅煎りを選べると聞き、今回は深煎りをセレクトしました。煎りたてならではの豊かな香りと、しっかりとしたコク。それでいてすっと飲みやすく、毎日でも飲みたくなるおいしさです。

ゆっくり時間が巻き戻るような、やさしくあたたかい空間。ここに人が集い続ける理由が、自然とわかる気がしました。


「ペンギン」にのっているキュートな氷は、実はペンギンではなくラッコの形なのだとか。

DATA

【住所】秋田県北秋田市花園町2-11
【TEL】0186-62-3843
【営業時間】11:00~20:00(日曜・祭日は17:00閉店)
【定休日】不定休
【アクセス】
JR鷹ノ巣駅・秋田内陸線鷹巣駅から車で2分、徒歩6分

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