2026.03.19
「おおまちハチ公通り」と名のついた昔ながらのアーケード商店街を歩いていると、レトロな看板を掲げた菓子店が目に留まります。
店内に入ると、ショーケースには色とりどりのケーキやお菓子が並び、奥には「Coffee Shop」と書かれたゲート。その先には、昔懐かしい雰囲気の、小ぢんまりとした喫茶スペースが設けられています。
老舗菓子店「アマリリス しんこや」の創業は明治5年。餅やアメの製造販売から始まり、昭和44年には菓子販売と喫茶スペースを併せた現在の形になりました。以来、長い間地元の人たちに親しまれてきたお店です。
この通りでは珍しく、夜遅い時間まで営業しているこの店には、日々さまざまな人が訪れます。商店街での買い物ついでに立ち寄り、コーヒーを片手に一息ついていく常連客。なじみの店への差し入れや、飲み帰りに家族へのお土産を買っていく人の姿。さらに、かつて近くに女子高があった時代には、バスを待つ間に立ち寄る学生たちでにぎわったのだとか。まちの移り変わりをそっと見守ってきた一軒です。
この店が重ねてきた時間に思いを馳せながら、定番の「いちごのショートケーキ」をいただきました。ふんわり軽いスポンジに、なめらかな生クリーム、そして甘酸っぱいいちご。王道の組み合わせだからこそ、素材の良さが引き立ちます。
店主の小畑良子さんの信条は、「お客様においしいと言っていただけるものをつくること」。「コストを理由に妥協するのではなく、きちんと良い材料を使い、満足してもらえるお菓子を届けたい」と話します。特に、洋菓子の多くに使われている純生クリームは、乳脂肪の純度が高く、軽やかで飽きのこない味わいが特長。ほかの材料も自然由来のものを中心に厳選し、素材の持ち味を生かしたお菓子づくりを大切にしています。
軽やかな飲み口のコーヒーは、ちょっと立ち寄って一息つくひとときにちょうどいい味わい。思わずまた立ち寄りたくなるような、温かな雰囲気のお店でした。
ミルキーで濃厚なソフトクリームもこの店の名物。店内でいただくほか、お土産に持ち帰れるようにと冷凍のものも販売しています。
【住所】秋田県大館市常盤木町2-4
【TEL】0186-49-1225
【営業時間】9:00~22:00(日曜・祭日は20:00閉店)
【定休日】なし(年中無休)
【アクセス】
JR大館駅から車で6分、徒歩35分
JR東大館駅から車で1分、徒歩5分
【Instagram】
https://www.instagram.com/amaryllis.shinkoya/